脳と記憶の関係を
わかりやすく解説します。
目や耳などの感覚器から入ってきた情報は、脳の奥深くにある「海馬」という部位で一時的に保管されますが、そのほとんどは消え去ります(忘却)。
しかし、くり返し思い浮かべたり口に出したりすることによってかたちづくられた情報だけが、大脳皮質へ送られ、そこに刻みこまれるのです。
記憶は、保たれる時間によって「短期記憶」と「長期記憶」に分けられます。海馬の容量は小さいのですが、大脳皮質は大容量。海馬にとどまるだけの情報は、数秒から1分ほどの短い記憶(短期記憶)で、大脳皮質に送られた情報は、数分から年単位におよぶ長期記憶となります。
記憶は眠っているあいだに転送されるようで、そのプロセスが夢となってあらわれるのではないかとも考えられています。